禅師
男とマングローブ、そしてささやかな儀式の気品
リカルドは蚊帳を外した。錆びた鉤から、そっと。
彼はそれを両腕にそっと抱え、茶の湯で禅師がお茶を点てるように、ゆっくりと、丁寧に、巻いていった。
朝日がマングローブの上に昇ると、彼の口髭が煌めいた。
ボルネオの木々ほどもあるヤシの葉が、岸辺に寄り添う小舟を扇ぐように生い茂っていた。
リカルドはマングローブの中を歩くのが好きだった。
友人たちは彼のことを心配していた。
そこにはワニがたくさんいた。
リカルドがその一匹に片脚を奪われたとき、彼はまるで音を立てぬ禅師のように、優雅にそれを受け入れた。
片脚になっても彼はマングローブの中を歩き、今もなお、禅師がお茶を点てるように蚊帳を畳む。
A story by Pemba Umoja