ザクロ協会

一体の物語

ザクロ協会 — a story by Pemba Umoja

種一:どうしてザクロがそんなに好きなの?

種二:世界を思い出させてくれるから。

種一:味が好きだから食べるんじゃないの?

種二:うん、世界と同じで、甘くて健康にいいから。

種一:ああ、そういう意味だったのか。

種二:うん、でもまだあるよ。

種一:何?

種二:ザクロの中にはたくさんの部屋があるだろう。それぞれの部屋は自分が他とは「違う」と思っている。

種一:違うんじゃないの?

種二:確かにある意味では違う。でも種はみんな同じなんだ。そして中身は、僕たちと同じように、みんな赤い。

種一:なるほど。そしてザクロは丸い、僕たちの世界みたいに。

種二:その通り!だんだんわかってきたね。でも僕たちの世界とザクロには大きな違いが一つある。

種一:何?

種二:僕たちの世界はずっとずっと大きい。手のひらには乗らないし、食べようとしない方がいい。すごく長い時間がかかるから。

種一:なるほど。

種二:まだあるよ。ザクロは赤い。僕たちの世界は青と緑、場所によっては白と茶色——海、木、雪、砂漠のために。

種一:それにザクロには雲がないよね?

種二:その通り。わかってきたね。

種一:ザクロ協会のことをいつか教えてくれるの?

種二:もちろん、でも秘密結社だから、この情報は秘密にしてね。

種一:わかった。

種二:世界中の人々がザクロを食べている。多くの人が自分たちはとても違うと思っている。

種一:違うんじゃないの?

種二:ある意味ではね。言語も、文化も、国も、宗教も違う。でも同じでもある。みんな人間なんだ。みんなザクロの種のように、中は赤い。

種一:わかったよ。

種二:うん。そしてザクロ協会は、自分たちが違うけれど一つでもあることを知っている人たちで構成されている。

種一:一つのザクロ?

種二:そう、一つのザクロ。僕たちのモットーは:一人では一粒の種。一緒になれば一つのザクロ。

種一:ああ、それは美しいね。

種二:うん、美しくておいしい。ザクロ協会でもう一つすることがあるんだ。ザクロをたくさんたくさん食べる。とてもとてもおいしいから。

種一:世界みたいに?

種二:世界みたいに。

種一:どうやって入会するの?

種二:必要ないよ。君はすでに種なんだから。

種一:もう一員なの?

種二:みんなそうなんだ。ただ知らないだけで。

A story by Pemba Umoja