雨粒

時を告げる雨粒

雨粒 — a poem by Pemba Umoja

「雨の中を走れたらいいのに」と、雨粒にずぶ濡れの若者に老婆は言った。

雨粒がぽつりぽつりと
窓に落ちる。

時を告げながら
波紋の中に。

若者は
雲を離れ
灰色の風と飛んでいた。

老婆は
地に降り立ち
深い水たまりの中を流れていた。

ただ、それは
ぽつり、ぽつりという間の違い。

雨粒は
時を告げ

運命を宿して
一粒一粒の中に。

A poem by Pemba Umoja